2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧
「AMTURE YOUNG WRITERS IN JAPAN」(早稲田文芸会の幹事長)「Good morning,Tokyo!」(久利生朱人)「帰り道」(夕凪霧葉)「始まりの丘」(彌山十字)「彫刻の森のこと」(かぎろい よう)「焼却炉」(水上眠流)「そして彼女は覚醒しました」(述井智彦)…
早稲田文芸会の新歓スケジュールを載せておきます。 というより、本来はこっちが本業ですね、このブログ。 4/1〜4/30まで毎日 AM11:00〜PM20:00まで部室にて新歓説明会をしています。 部室の場所は、早稲田大学戸山キャンパス学生会館E728です。 上記時間帯…
通称「新歓誌」と呼ばれる冊子が完成しました。 例年のごとく、4/1〜在庫切れまで永遠に、 新歓ブース(と部室)にて無料配布しております。 二十歳前後の草食系男女の、 無限に広がる未来へいまいちうまく旅立ち切れない青春が、 やさぐれてうじうじしてい…
僕が文芸サークルの幹事長になったと言うと、 まるで共産主義が音を立てて崩れ落ちて行く瞬間を リアルタイムにテレビで見ていた時のように 驚いた顔をした友人がいました。 ところで、二十一世紀の日本にあっては現代文学も、 現代詩や現代思想や現代音楽や…
古本屋で現代詩手帖2月号(1991年版 \100)を見つけました。 ちょうど同人詩誌特集をしていて、 当時発行されていた同人詩誌のインタビューとか、 鈴木志郎康さんが語る『創造力の生成の場としての同人誌』 とかが載っています。 いまやすっかり詩壇の長老に…
[持込み合評会原稿募集] を後半でします。まずは、合評会について。 合評会とは。ひと言でいうなら、 自分や他人が書いた小説の感想を言い合ったり、 好い所とかを褒めちぎったり、 下手な所とかをダメ出ししたりする会です。 読書会が現役or今は亡き作家…
・↑と本気で思うことがあります。 そのほとんどが小説を書いている時なのですごく困ります。 そして『インストール』が大好きだ。 ・自分で書いた小説ってやっぱり世界でいちばんつまらない。 好きだけど。 だって謎がほとんどないんだもの。 ・最高級のキャ…
「商店街のような、そうでないような、車が一台半ほど通れる中途半端な広さの道が続いている。空気が澄んでいて夕陽は透明であり、そのくせ色々の影は脂っこい黒さでそこかしこに潜んでいるから、なかなか開けた場所なのにも拘らず、これらの景色にはまった…
「金を出せと言われる。 まるで台詞だと思う。あまりにふつうであまりに出来すぎている。いや、台詞だってもうちょっと捻くれるにちがいない。だったらなんだ。」 (『さようなら風景よ、サヨナラ』(荻世いをら)より) やっぱりスロースターターだなぁと思…
そう言えばいつだったか、 二十一世紀初頭だったと思うけど、 新聞紙上の文芸時評欄で、 「あまり名は知られていないけど それなりに長く生きてきたし、 人並み以上に本は読んできたよ」 という人が、こんなことを書いていたよ。 ざっくり言うと、 最近の小…
ある人の曰く。 「自分がこれから人前でしようとするボケが、 面白いか面白くないか判断できないと、 お笑い芸人としては致命的なのに、 小説家がこれから人に読ませようとする小説が、 面白いか面白くないか判断できなくても、 「ゲージュツですから」 「ブ…
今日からちょっと合評会の話をします。 今回は、その下準備を。 前回まで岡田利規さんの小説の文体をいじくっていたのもそのためです。 前回僕はこう書きました。 僕らは別に岡田利規さんや平野啓一郎さんと、 直接会って深い話をしたでもないのに、 この二…
ちょっと、いまPCの前で、↓の体勢をしてみて下さい。 「わたしの体は、また仰向けに近い体勢に戻っていた。 右脚の膝を立てていて、外側のくるぶしを、左足の左脇の、 膝の皿の周りの窪みのあたりと今にも接しそうな位置に置いていた。」 (『私の場所の複…
「わたしたちはかつて、観客の一人から、あれは確か、なにかのレパートリーを上演した、その終演後に観客との質疑応答の機会がもうけられたときだったか、あるいは公演のときではなく、劇作家か演出家のどちらかが、なにか公演のイベントに出演したときにだ…
という題名で今日は、 岡田利規さんがいま現在、 webちくまで連載中している小説、 『フリータイム』について書こう と思っていました。 (詳細はhttp://www.chikumashobo.co.jp/new_chikuma/をご覧下さい) フィリップ・トゥーサンというフランスの小説家の…
1限必修3コマ確定です。 悲しくなったので、週休4日になるように講義を組むつもりです。 1日平均3.7コマという計画性のなさ。テストどうしよう。 おそらく休日のうち3日は生活費調達で潰えます。 さて。以下ちょっと、初見の方には意味の分からない…
1.荻世いをらを「平成の国木田独歩」だなんて言っちゃうのは、 「私は『武蔵野』しか読んでおりませんけど何か? 『Beaf & Potato』って、jim jarmushの新作か何か?」 っていうアクロバットな告白なんでしょうか。。。 (『さようなら風景よ、サヨナラ』…
エシャロットっていう、若手のにんにくみたいなのの炒め物がおいしい。 卵としめじと一緒に。母製。(原料はたぶん中国製。) さて。 来週は『さようなら風景よ、サヨナラ』のことを書きます。 荻世いをらさんのを読んだのは、この小説が最初。 そこから遡っ…
昼過ぎに起きて「いいとも!」を見ながら、 半年ぶりに実物を目にした新聞のテレビ欄にやたらと多い 「(秘)うんたら」「(秘)なんたら」の数に驚いていました。 世界は神秘に満ち溢れているんだね。 さて。この間から青木淳悟さんの小説を褒め(れてない…
(承前) 「ある程度人生に見通しを立てた複数の人間が東京都内に新たな住居を探し求めていた。」 という書き方は「ずれてる」と前回書きました。 そうして他の小説家の書き出しをいくつか並べて、 それらがどこか似ているところがある、と書きました。 つま…
タイトルは柴崎友香さんの小説から。 柴崎友香さんは風景描写が丁寧で親切な小説家さんです。 読みながら頭のなかで想像するとすごくリアルで楽しくて、 登場人物が数人でお喋りする場面を書かせたら、 そんじょそこらの映画なんかより鮮明な光景が造れる、…
ひとまず、どこ出身、何年にデビュー、主な作品は[……]みたいな辞書的な情報は、 僕なんかよりwiki氏のほうがぜんぜん詳しいのでそっちを見て欲しいんですけど、 青木さんについて、いくつか書評・感想・批評を回った漁果を並べてみます。 「実験的」「前衛…
さて、列挙の理由をば。 といっても素朴なもので、 僕のブログとかより、いま挙げた方々の書いてることのほうが、 (今はまだ)ずっと面白いからです(他意はないです。) 百年ちょっと前とかだったら、 「露西亜にドストヱフスキーっていうすげぇ小説家がい…
僕は文芸サークルにいることもあって小説を書いてるんですが、 をとこもすなる日記といふものをまだ一度もしたことがなくて、 今日、起きてからしばらく、参考になりそうなものを探していました。 休日なこともあって、なるべく早めに記事を貯めて、 とりあ…
青木淳悟さんというすっごい小説家がいます。 何がすっごいかと言うと、もちろん小説が抜群に面白いことなんですが、 でも青木さんの小説はぱっと見だと、どこが面白いのか、すっごく分かり難い! というか、ほんとうにのめり込むくらい面白い・楽しい・かっ…
まず、早稲田文芸会、ちぢめて「わせぶん」について書きます。 公式HPの紹介文を切り貼りして書きます。短めに書きます。 早稲田文芸会は、早稲田大学公認の文芸サークルです。 今から89年くらい前に設立された、少年文学会というサークルが前身です。 (…
初めまして。早稲田文芸会'09年度幹事長の笠井です。今年の早稲田大学の入学試験、全学部の合格発表が終わりました。もろもろ終わったぜ!というみなさん、お疲れさまでした。 まだまだこれからだ!というみなさん、もうひと踏ん張りですね。 そろそろ大学生…