青木さん、淳悟さんすごいよっ!「1」

青木淳悟さんというすっごい小説家がいます。
何がすっごいかと言うと、もちろん小説が抜群に面白いことなんですが、
でも青木さんの小説はぱっと見だと、どこが面白いのか、すっごく分かり難い!


というか、ほんとうにのめり込むくらい面白い・楽しい・かっこいい小説って、
具体的にどこがどう好いのか読んでてもほとんど分からない!
(そして書き手にも分からない!)


というのは当然と言えば当然で、
PCとか原稿用紙とかの前でじっとしてるから気づきにくいけど、
小説を読んでる(書いてる)時の楽しさっていうのはどちらかと言うと、
ゲームしたり、運動したり、音楽を聴いたり、あと恋をしたりとか、そういう時の気持ちに近いんです。


ライトの頭を越える長打で果敢に三塁を狙って「△」ボタン押しっぱでL・Rボタン連打したり、
またぎフェイントを入れながら相手DFを抜く隙を窺ったり、
お気に入りのアマチュアバンドのライブでぐわんぐわん身体を揺すったり、
夜うっかりあの子のことを考えてしまって、枕をぎゅってしたり、
そういうのと似てる。


たとえば「恋なんて何が楽しいの?」なんて訊かれても、
そう簡単に言葉にできるもんじゃないですよね。
「なんか知らねぇけどすげー楽しーんだよ馬ー鹿っ!」って言いたくなる。


(だから逆に言えば、別に本じゃなくても、ゲームでもアニメでも恋でも、
そっちで心から楽しいと思えるような物事があれば、それを楽しめばいい。
てかそのほうがいい。無理したり背伸びしたりハッタリかましたり、しなくてもいい。)


けど僕は小説とか詩とか批評とかの文章芸術が好きで、
僕の友達とか知り合いとか見ず知らずの人もそうだと嬉しいから、
「本なんか読んで楽しい?」なんて訊かれて、
「こことそこと、あとここが楽しい」と答えて
「確かにそうかもしれん」ってなると気分が好いから、
自分でもあんまり分かってない「読む(書く)こと」の楽しさについて書こうと、
なるべく分かりやすく書こうと、こういう次第で。


本を読む(書く)ことの楽しさを、
何とか易しく伝えようとしてあたふたする、というのは、
新歓ブログの趣旨にも沿ってるし(ですよね?)。


もっと言えば、僕が書きたい小説も、↓こういう風に言えるから、


「誰にでも分かる言葉で、その人しか見た・感じた・考えたことない物事を書くこと」


ここでこういう口調で文章を書くことは、
実際に小説を書くことと同じくらいのことをしてるんじゃないかと、
思ってるからでもあります。


なんだか青木さんの小説の話がぜんぜん出来ないけど、
行事説明ばっかだと飽きるから、小説とか詩とかについても
ちょっと細かめに書いていこうと思います。
うん。だから、まぁ、そういう意味だと、初心表明ですね、これは。