いつかソウルトレインに乗る日までにはそちらへ伺います。

1限必修3コマ確定です。
悲しくなったので、週休4日になるように講義を組むつもりです。
1日平均3.7コマという計画性のなさ。テストどうしよう。
おそらく休日のうち3日は生活費調達で潰えます。


さて。以下ちょっと、初見の方には意味の分からない記述が続きます。
すみません。森山森子さんのブログに触発されて。
この人が年上だなんてぜったい思えぬほどにキュートなんですよ。
何がって、言葉が。「全知能」で検索しておくれ。


という流れで、日本文学の優しいダディこと高橋源一郎さんについて。
高橋源一郎さんの小説は、
比喩とか構成とか意味とか構造とかそういう、
大学の文学部で教わるようなうっとうしいことを
考えないほうが楽しく読める小説です。
以下、こんなこと、amazonで書けよって話ですが。お付き合い下さい。


『いつかソウルトレインに乗る日まで』
デビュー当初からあれほど高橋源一郎さんは
「日本文学なんかキライ、キライ」ってゆってたのに、
ここへ来て「ぼくは日本文学を愛してるよ」なんて恥じらいもなく言われると、
こちらとしても「ぼくも好きだよ」ってゆわざるを得ない。
という素朴な暗喩解釈。
ロラン・バルトさんの「自伝」も参考にしてるのかなぁ。
そう思うとタカハシさんて、初めから「好きだよ」って照れながらゆってたなぁと思う。
ずいぶんぶっきらぼうな言い方だったけどね。
ともあれ、好かった。好かった。


日本文学盛衰史
ミラン・クンデラさんは最後≪重さ≫を推したけど、
タカハシさんは最後≪軽さ≫にOKを出してくれて、
阿部和重さんとか町田康さんとか中原昌也さんとかが十何年も苦労してきたのは、
ぜんぜん無駄じゃなかったんだなぁと思う。
「死」で終わる『存在の耐えられない軽さ』。「生」で終わる『日本文学盛衰史』。
クンデラさんがその後「不死」に向かったから、
日本の誰かが「不生」について書くと、楽しいかもしれない。


『ペンギン村に陽は落ちて』
ゼットンの沈黙がかっこよすぎる件。


優雅で感傷的な日本野球
カーネル・サンダースは道頓堀に沈んでいるべきだったのかもしれないよ。
驚いたことに、この本、僕と同い歳。老けたなぁ。


『素晴らしい日本の戦争(ジョン・レノンVS火星人)』
高橋さんとか村上春樹さんとか島田雅彦さんが
ここでちょっと本気めに怒ってなかったら、
日本の小説はかなり不味いことになってたんだろうなぁと思う。
そしてここ数十年仮想敵が変わってない不思議。
戦争も子供を生むんだね。