日記の書き方がぜんぜん分からなくてさ

僕は文芸サークルにいることもあって小説を書いてるんですが、
をとこもすなる日記といふものをまだ一度もしたことがなくて、
今日、起きてからしばらく、参考になりそうなものを探していました。
休日なこともあって、なるべく早めに記事を貯めて、
とりあえずブログとしての体裁を整えよう、と。


具体的には…、


土佐日記」を読んで、女の子の日記っぽくしようとする手つきが、過剰であざとい!と思い、
枕草子」を(桃尻語訳で)読んで、橋本治さんはやっぱりどこまでも論理の人だと思い、
古谷利裕という小説や映画が好きな絵描きさんが書いてるブログ「偽日記」を読んで、最近小説になってるよなぁと思い、
高橋源一郎さんのブログ「時には背伸びをする」を読んで、やっぱりこの人は日本文学の優しいダディだなぁと嬉しくなって、
川上未映子さんのブログ「純粋悲性批判」を読んで、長編執筆頑張れ!と思い、
森山森子さんの「全知能」のブログを読んで言葉のきらきらのめくるめく連鎖に笑い、
森見登美彦さんが結婚したことに衝撃を受け、
平野啓一郎さんのブログを読んで、相変わらず作者がいちばんキャラ立ちしてんなぁ、と笑い、
ジョルジュ・ペレックの「考える/分類する」を読んで、何かを書くというのはこういうことかと頷き、
青木淳悟さんの「日付の数だけ言葉が」をまた読んで、言葉選びの手つきのさり気なさに嫉妬し、
友達のブログを読んで、あぁ僕は自分の日常生活をさらっと話題にすることができないんだなぁと悔やみ、
ドナルド・キーンさんの「百代の過客」が日本の日記文学案内の最高峰だと言う話を、松岡正剛さんの「千夜千冊」で知り、
田中康夫さんの「ペログリ日記」とついでに「なんとなくクリスタル」を読んで、やっぱ才能っていうのはこうやって無駄遣いしなきゃなぁと恥じ、
井伏鱒二の「人と人影」を読んで文章の上手さというかエロさに脱帽し、
豊島ミホさんの「底辺女子高生」を読んで、ひょっとしたらデビュー作よりぜんぜんスゴい「小説」なんじゃないかと思い、
町田康さんの公式HPでdiaryを読んで、詩的言語というのは突き詰めると私的言語ではないかと驚愕し、


……。


なんてしていたら、こんなことに(笑)
どうしてこんな、みずぼらしい知識の恥知らずなひけらかしだとも
受け取られかねない、人名詞の羅列をしたかの理由は、次回。