2009-03-21から1日間の記事一覧

荻世いをらの鮮烈な風景とその手触り

「商店街のような、そうでないような、車が一台半ほど通れる中途半端な広さの道が続いている。空気が澄んでいて夕陽は透明であり、そのくせ色々の影は脂っこい黒さでそこかしこに潜んでいるから、なかなか開けた場所なのにも拘らず、これらの景色にはまった…

小説がぐるぐるするのにうってつけの場所

「金を出せと言われる。 まるで台詞だと思う。あまりにふつうであまりに出来すぎている。いや、台詞だってもうちょっと捻くれるにちがいない。だったらなんだ。」 (『さようなら風景よ、サヨナラ』(荻世いをら)より) やっぱりスロースターターだなぁと思…